【報告】第1回「アフリカの子どもの日」実行委員会を開催しました。
第1回「アフリカの子どもの日」実行委員会
映画『遠い夜明け』上映会・感想、意見交換
日時:2022年4月23日(土) 14:00〜
会場:熊本市子ども文化会館ホール
参加人数:高校生60名 事務局10名
今年、「アフリカの子どもの日」in Kumamotoは30周年を迎えます。その記念すべき、第1回実行委員会を多くの生徒さんの参加で、2年ぶりとなる『遠い夜明け』の上映会を開催することができました。
この映画『遠い夜明け』は、「アフリカの子どもの日」の制定のきっかけとなったストーリーの映画です。南アフリカのアパルトヘイトがまだ廃止されていない1987年に上映され、南アフリカの白人編集者ドナルド・ウッズが黒人活動家のスティーヴ・ビコと出会い、黒人解放運動に共感し友人となりますが、ビコは投獄され獄中死してしまいます。ウッズは南アフリカの現状・彼の言葉を世界に知ってもらうため、本を出版したいと亡命を決意するという、アパルトヘイトを軸に人種差別、人権、そして友情を描いた映画です。

(画像:映画.com)
そして、映画のクライマックスには、「アフリカの子どもの日」(※1)の制定のきっかけとなったシーンが映し出されます。
2時間弱と長い映画でしたが、参加した生徒の皆さんは、しっかりと試聴してくれ、「自分とは違うからと言う理由で生活や命を奪ってはならない」「人間は生まれる人種も場所も選べない。だから人は生まれながらにして平等だと思う」など多くの感想をもらい、アフリカの歴史を知ってもらう良い機会になり、30回目を迎える「アフリカの子どもの日」の今後の学習への弾みとなりました。
※1「アフリカの子どもの日」とは1967年6月16日南アフリカのソウェトで児童や学生が母国語で教育を受ける権利を主張するデモ行進に、軍隊から無差別に銃撃を受けた悲しい出来事を忘れないためにアフリカ統一連合が制定しました。


熊本県ユニセフ協会では『遠い夜明け』のDVDの貸し出しもしています。ご興味を持たれた方、観てみたいと思われた方は、ぜひご連絡ください。