【報告】「アフリカの子どもの日」in Kumamoto
第32回「アフリカの子どもの日」in Kumamotoを開催しました
【開催日】2024年7月5日(金)6日(土)7日(日)
【会場】
5日(金) 熊本県立劇場 2階会議室
6日(土) 熊本県立劇場 演劇ホール及びホワイエ
7日(日) 熊本市総合体育館、青年会館ホール
【参加者】
5日 46名 (留学生、学生 講師 他)
6日 492名 (学生、留学生、講師、来賓他)交流会(265名)
7日 210名 (学生、留学生、講師 他)
今年の第32回「アフリカの子どもの日」in Kumamoto は、待ち望んだのコロナ禍以前の形態に戻り、より充実した開催となりました。
また、今年は1994年4月にルワンダ共和国で発生したジェノサイドから30年となることから、ルワンダ駐日大使をお招きし、基調講演を行い、ルワンダが悲劇を乗り越え、いかに国を挙げて復興してきたかを検証し、未来に向けての世界の平和構築をいかに作り上げていくか、参加者全員で考え意見交換をしました。
また、5つのグループに分かれた分科会では、教育の大切さ、アフリカ諸国と熊本の若者が文化や歴史、開発を学び、恒例の交流会では互いの交流を楽しみ多様な文化に理解を深めました。
【7月5日(金) 1日目】
講話「私が水俣病から学んだこと」~正直に生きる~
講師:緒方正実氏 (水俣病資料館 語り部の会会長)
『不知火海を望む美しい漁村に生まれ、自然に恵まれた食生活、近所で食べ物を分け合って生活を送っていたが、1959年悲劇が始まった。手足のしびれで歩行が困難になり、すがる思いで病院を受診した。しかし、人類が罹ったことがない病気とされ、周辺の人が離れていき、四面楚歌の状態に陥ってしまった。人生を変えられてしまったとの思いを胸に強い思いを抱き生きてきた。政府がいち早く動いたら、大きくならなかったのではないか。この話を教訓として活かしてほしい。』と講話をいただきました。
【7月6日(土) 2日目】
オープニング・開始式
今年も必由館高校 和太鼓部の力強いパフォーマンスで幕を開けました。
「アフリカの子どもの日」実行委員長、留学生代表が挨拶を行い、熊本県副知事、熊本市副市長からもお祝いの挨拶をいただきました。
基調講演
「誰一人取り残さないーアフリカのすべての子どもに教育を~そのチャンスはいま」
ムカシネ・マリー・クレール駐日ルワンダ共和国全権特命大使
『教育は子どもの基本的人権のひとつである。アフリカ諸国が独立した時点で各国の新しい指導者は率先して開発目標として教育に高い優先順位をつけた。ルワンダでは国の開発の中心に家庭教育を位置付けており、乳幼児の発達に欠かせないものとなっている。また、あらゆる差別をなくし、包括的かつ普遍的な万人のための教育、質の高い教育こそがひいては平和へつながる。このような教育を実践することが国家の責務ではないだろうか』と基調講演を結ばれました。
パネルディスカッション
「ジェノサイドから30年 ルワンダの体験から学び平和構築について考える」 と題して、谷口功熊本県ユニセフ協会会長コーディネーターのもと、宮下孝之氏(元ルワンダ共和国大使)・永遠瑠マリールイズ氏(ルワンダの教育を考える会理事)・サイディー・ルマンジ・ムバラカ氏(ルワンダの教育を考える会現地代表)にご登壇いただき、会場一体となって考えました。
パネルディスカッションでは、将来に向けてどのような地球を残せるか?私たちは強い決意をもって子どもたちに何を教えるか、どの様に生きるかを他者から学ばなければならない。浪費する時間はない。今やる!とのルワンダ大使の力強いメッセージで締めくくりました。
交流会
今年は4年振りに立食での開催となりました。三味線の演奏、恒例の参加国紹介など楽しい交流の時間となりました。
【7月7日(日) 3日目】
分科会
①ジェノサイド 講師:宮下孝之氏(元ルワンダ共和国大使)
②教育・ジェンダー 講師:永遠瑠マリールイズ氏(ルワンダの教育を考える会理事会)・サイディー・ルマンジ・ムバラカ氏(ルワンダの教育を考える会現地代表)
③環境・開発 講師:西原正道氏(九州大学水素エネルギー国際研究センター教授)
④文化・生活 講師:木村映子氏(スワヒリ文学研究者)
⑤アフリカ料理 講師:戸次元子氏(料理研究科)
当日まで実行委員会を5回開催し、留学生も加わりより学びを深めていきました。また、各分科会グループで講師の先生とオンラインで話し合いを持ち当日の分科会に臨みました。
分科会発表(シンポジウム)・意見交換
午前の分科会を受け5分科会の代表(学生、留学生)が発表し、それぞれの講師がコメントを添えました。
会場からも多くの意見がでました
総評・閉式