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活動報告2024年度

ユニセフ協力活動発表会を開催しました

日時:2024年3月23日(土)14:00〜16:00

会場:熊本市現代美術館5F アートロフト

参加人数:75名 (高校生24名 教師3名 一般・その他48名)

【協力活動発表会】

活動の集大成となるユニセフ協力活動発表会を行いました。7月の「アフリカの子どもの日」、11月の「ユニセフ講演会・シンポジウム」、12月の「ハンドハンド・イン・ハンド」に実行委員として活動した高校生たちが発表しました。実行委員会を重ねての調べ学習や各グループでの話し合い、また専門家の方々の話を聞き、課題を見つけ、考え、自分には何ができるか、掘り下げて本題に向き合った発表でした。そして、それぞれが将来取り組みたいこと、また夢に向かっての想いを話し、生徒さんたちの自信をも感じ取れる発表になりました。

最後にこの春高校を卒業する実行委員の皆さんへ心ばかりのプレゼントが贈られ、会場の全員でお祝いをしました。

【大津愛梨氏講演会

ホストファミリーをしておられた影響で幼いころから外国人が家にいるということが自然な日常だった大津さん。結婚を機に南阿蘇に住み、自然の美しさの中で環境にも人にも優しい農業を目指して就農しておられます。持続可能な農業、農村は待っていても訪れない、やれるところからやっていこうとの精神で農業に取り組み、観光を組み込みながら防災にも繋がる活動を幅広く行っておられます。農業従事者は日本の全人口のわずか1.3%に過ぎないが、農業には生きた学びを得る教育的価値があるので、休学しない農村留学を進めていきたいと話されました。農業全体がSDGsの目標に合致していること、またクイズで農業を考えるなど参加者全員が一体感を味わった講演会でした。

2024年熊本県ユニセフ協会年次総会・講演会を開催しました

日時:2024年2月17日(土) 14:00〜16:30

会場:熊本市現代美術館 5階アートロフト

参加者:90名(理事10名 高校生40名 一般他40名:講演会参加者含)

【総会:14:00〜15:00】

谷口会長を議長として各議案が審議され、理事、会員の皆様の承認をいただきました。

また、総会終了後に、熊本県ユニセフ協会の昨年の活動をまとめた動画を理事、会員、講演会参加の高校生の皆さんに観て頂きました。今までの活動、そして今後の活動を知ってもらう良い機会となりました。

年次総会の様子
ユニセフの活動動画を視聴

【講演会】15:00〜16:30

今年度は、NPO法人ホロコースト教育資料センター理事長の石岡史子氏をお招きし、『子どもたちの世界を考える~少年たちの秘密の雑誌Vedemと「子どもの権利条約」より~』と題して講演会を行いました。

講演会はワークショップ形式で行われ、第二次世界大戦でユダヤ人テレジン強制収容所(チェコスロバキア)に送り込まれた子どもたちが過酷な状況下の中で監視の目を逃れ秘密の雑誌「Vedem」に残した言葉、「僕たちは、単に押し付けられた運命を、苦しみながら生きるためにただ偶然集まっただけのグループではいたくない」という言葉を題材として、収容所での少年たちに思いを巡らせ、各グループ内で一緒に考え、少年たちの言葉からどのような世界を私たちは目指すのか、歴史背景を考えつつ会場全体で平和への思いを共有し、考えていきました。

また、参加した高校生たちが朗読で「Vedem」の言葉をつなぎ参加者は収容所の子どもたちの叫びに耳を傾け、最後に石岡氏が子どもの権利条約第31条「休み、遊ぶ権利」が子どもにとっていかに大切かを示され、あらためて子どもの権利条約の重要性について考える機会になりま した。

石岡氏が画面に示した言葉を参加者に、この言葉を残した少年たちに「問いかけたいことはないか」という問いからワークショップが始まった
少年たちに思いを巡らせ「問いかけの言葉」を考える生徒
なぜそういう「問いかけ」を考えたのか自分の考えを相手に伝え共有していく
隣同士で共有した後、全体へと共有を広げ、発表した生徒へ拍手を送らず、その言葉を自分の胸にとどめることをルールとした
「Vedem」の言葉を朗読で繋ぐ生徒
参加生徒が思いを馳せながら順番に朗読をした
石岡氏からの最後「問い」
それぞれ、思いを付箋に書き込む
どうしてそういう問いかけにしたかを全体に共有
それぞれが思う問いかけが、平和や人権に思いを馳せるものだった

*最後の問い「私がいま社会に問いかけたいこと」が下記のX(旧Twitter)で動画で紹介されています。

NPO法人ホロコースト教育資料センターX(旧Twitter)