2018年の活動報告
第40回ユニセフハンド・イン・ハンド募金
今年のテーマは「すべての子どもに5歳の誕生日を」でした。
徐々に改善されてきたとはいえ、未だ5歳の誕生日を迎えることなく命を落とす子どもは、年間540万人にのぼります。
ハンド・イン・ハンド募金は、世界の子どもたちの幸せと明るい未来を実現させるため、市民ひとりひとりがボランティア
として参加する身近な国際協力です。
熊本県ユニセフ協会では、今年は下記の日程で街頭募金を実施しました。
小学生から中学生高校生、一般の方まで延べ500人を超える方々が、師走の街にユニセフ募金を呼びかけました。
たくさんの方からのご支援ありがとうございました。
日時:2018年12月8日(土)、9日(日)
14:00~16:00 (前半14:00~15:00 後半15:00~16:00)
場所:熊本市下通り、鶴屋百貨店前、びぷれす熊日会館前、熊本駅前
ゆめタウン光の森、ゆめタウンはません、ゆめタウン大江、ゆめタウン八代、イオンモール熊本 ほか
ユニセフセミナー 2018
私たちは次世代に美しい地球を残せるでしょうか?
~身近なところから今、温暖化を考える~
異常気象、プラスティックゴミ、世界の貧困・教育、生態系の乱れなど私たちの周りで起こっている様々な問題は、
世界の子どもたちの健やかな成長を願うユニセフが取り組んでいる活動と密接に関連しています。
今回はSDGs(持続可能な開発目標)をキーワードに、様々な立場の方から特に環境問題を中心にお話を伺い、共に考える機会を持ちました。
高校生や先生方50人、一般の方など合計81人の参加者で、最後の意見交換でも生徒や先生方からたくさんの質問や感想が述べられました。
日時:2018年11月18日(日)13:30~16:00
会場:熊本市現代美術館 アートロフト
1)「地球温暖化の現状とエネルギー問題」
講師 谷口 功 熊本県ユニセフ協会会長
((独)国立高等専門学校機構理事長 前熊本大学学長 専門は電気化学)
2)企業の取り組み
・肥後銀行: 「熊本の水とみどり」を守り育む取り組みについて
大野 芳範 氏 (公益財団法人 肥後の水とみどりの愛護基金 常務理事)
大野 隆 氏 (肥後銀行 経営企画部サステナビリティ推進室長)
・生活協同組合くまもと: 生協の取り組む「SDGs行動宣言」について
迫 和久 氏 (生活協同組合くまもと 副理事長)
3)意見交換
主催:熊本県ユニセフ協会
第26回「アフリカの子どもの日」in Kumamoto
~共に生きる未来をつくろう~
設立と同時に始めたこのイベントも今年で26回目になりました。
今回は、駐日マリ共和国特命全権大使、国連「子どもの権利委員会」委員の大谷美紀子氏、アフリカからの留学生をお招きして、
アフリカ諸国と熊本の若者が一堂に集い、2015年国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を基本に、
先進国も途上国も含めた国際社会共通の目標として子どもの権利について考え、より良い未来を築いていくために
今何をしなければならないか、共に考えました。
参加校は、高校29校、中学校2校、大学2校、高等専門学校1校
参加者は学生400人、留学生とその家族60人、会員と一般の方150人、そのほかたくさんのボランティアにお手伝いいただき
2日間で延べ約1000人でした。
期日:2018年7月7日(土)、8(日)
会場:熊本県立劇場コンサートホール 熊本学園大学 開新高校
内容: 7日14:00~17:00 (会場:熊本県立劇場コンサートホール)
オープニング ジェンベの演奏で来賓の方々が入場された後、必由館高校の和太鼓の演奏で開幕しました。
谷口 功 熊本県ユニセフ協会会長の開会の挨拶
蒲島郁夫 熊本県知事のご挨拶
宮尾千賀子熊本県教育長はじめ県、市の教育委員会関係の方々のご臨席をいただきました。
基調講演 アヤ・チャム・ジャロ 駐日マリ共和国特命全権大使
「よりよい世界のための持続可能な開発:アフリカの視点から」
パネルディスカッション 「共に生きる未来をつくろう~SDGsを通して~パートI」
パネリスト:大谷 美紀子氏 永遠瑠マリールイズ氏 清水 薫氏 イガ・アラン氏
コメンテーター:アヤ・チャム・ジャロ大使
早水 研 (公財)日本ユニセフ協会専務理事
コーディネーター:谷口 功 熊本県ユニセフ協会会長
17:15~19:00 交流会 (会場:熊本県立劇場コンサートホール ホワイエ))
立食パーティ
マリスト学園高校茶道部のお茶席でおもてなし
留学生は、22の家庭でホームステイをしました。
8日 9:00~10:30
分科会(会場:開新高校教室 分科会⑦は熊本学園大学1412教室)
① 南アフリカの子どもたちと学んだハンナのカバン(石岡 史子氏)
② SDGsがつなぐアフリカと水俣(井芹 道一氏)
③ ジャーナリストが見た真のアフリカ(大津 司郎氏)
④ もっと知ろう!楽しいタンザニアの生活(木村 映子氏)
⑤ アフリカと日本の作物、何がどう違う?世界を養う農業とは(清水 薫氏)
⑥ 外交官が見た変わりゆくアフリカ(高倍 宣義氏)
⑦ SDGsへの近道は〜子どもが安心してお昼ご飯をたべること〜 永遠瑠 マリールイズ氏
⑧ アフリカの音楽(ジェンベ)を楽しもう!(村本 大氏)
⑨ アジアとアフリカが結びつくグローバル時代(和崎 春日氏)
11:00~ 講演会 (会場:熊本学園大学 高橋記念ホール)
「国連子どもの権利条約とアフリカ・日本の子どもたち」
講師:大谷 美紀子 氏 (国連「子どもの権利委員会」委員、弁護士)
大谷氏には、わかりやすい英語で講演していただきました。
12:20~13:15 ランチ交流会 (会場:熊本学園大学 学生食堂)
13:30~ 全体会 (会場:熊本学園大学 高橋記念ホール)
コーディネーター:清水 薫氏
各分科会から、参加した高校生、留学生、講師の感想などを発表
総評:アヤ・チャム・ジャロ大使 、大谷美紀子氏、谷口 功会長より
16:00 終了
<実行委員会> 実行委員:114人
企画を進めるにあたり、参加生徒とともに実行委員会を開きました。
第1回実行委員会 5月12日(土)14:00~16:00 場所:県協会事務局
映画「ベンダ・ビリリ」の鑑賞
第2回実行委員会 5月26日(土)14:00~16:00 場所:県協会事務局
谷口会長の講話 分科会決め 分科会の役割決め
第3回実行委員会 6月9日(土)14:00~16:00 場所:県協会事務局
全体スケジュールの説明 分科会ごとの話し合い
第4回実行委員会 6月23日(土)14:00~16:00 場所:県協会事務局
谷口会長の講話 全体の役割決め
第5回実行委員会 6月30日(土)14:00~16:00 場所:大江公民館
スケジュールの確認 役割の確認 花笠音頭の練習
講師との打ち合わせ 7月6日(金)17:00~18:00 場所:県協会事務局
熊本地震・東日本大震災報告写真展
~あの日を忘れない 2018~
熊本県ユニセフ協会では、東日本大震災で得た教訓を多くの方々に伝え、また忘れないために、2012年から毎年写真展を開催してきましたが、
2016年、想像もしなかった熊本地震が起こり、多くの県民が被災しました。
熊本県民の防災意識を深めるとともに、熊本の創造的復興とさらなる発展に向けて、
昨年からは二つの震災の被災直後の状況、復興に向けての活動の様子を見ていただく写真展となりました。
また今年は特に、被災地定点の復興状況などの写真も展示しました。
今年の写真展も、昨年同様熊本地震に対する全国からのご支援、またオールメディアのご協力により開催の運びとなりました。
期間中は、復興支援コンサートを毎日開催し、2週間で約7,500人の来場者に観覧していただきました。
展示した写真は、定点写真も含め熊本104点、東日本83点、合計187点でした。
日時:2018年4月9日(月)~20日(金) 9:00~17:00
14日(土)、15日(日)も開催
場所:熊本県庁本館及び新館ロビー
主催:熊本県ユニセフ協会 熊本県 公益財団法人日本ユニセフ協会
共催:熊本市
特別協賛:株式会社ツカサ創研
4月9日(月)12:10~ オープニングイベント(新館ロビーにて)
復興支援コンサート:平成音楽大学 サクソフォン四重奏
<オープニング>
<写真展会場>
4月14日(土)11:15~12:45 復興ドラマと講演会(新館2階 職員研修室にて)
●復興ドラマ:「ともにすすむサロン屋台村」
●講演会 「東日本大震災から7年 ~福島の人々は今~」
講師: 佐藤 一夫氏 (福島県ユニセフ協会 常務理事・事務局長)
参加者は、行政関係者など65人でした。
期間中、連日12:20より県庁新館ロビーにて復興支援コンサートを開催しました。
<復興支援コンサート出演者>
・平成音楽大学 サクソフォン四重奏 ・女声合唱団 コールいずみ ・弾き語り 大林由紀
・フルートアンサンブル シリンクス ・チェロトリオ モーニングカフェ ・ピアノ演奏連弾 武下侑加&城山英樹
・県庁合唱団 ・ヴァイオリン&歌 ドルチェ ・熊本少年少女合唱団
・フルート・ピアノデュオ レガート ・女声合唱団 メールハーモニー ・美齢重 トーンチャイム
・男声合唱団 デ・メーテル ・フルートアンサンブル セクエンツァ ・合唱 テアトロリリカ
第16回ユニセフ協力活動発表会
日時:2018年3月10日(土)14:00~16:00
会場:熊本市現代美術館 アートロフト
谷口 功会長挨拶のあと、「熊本県ユニセフ協会25年のあゆみ」のDVDを見ていただき、
これまでの県協会の活動を振り返りました。
次に、この一年間、ユニセフ活動に関わった5人の生徒のみなさんに、それぞれ体験発表をしていただきました。
特に「アフリカの子どもの日」で、アフリカからの留学生と交流をもったことで世界に目が向き、
それを追求していこうとする生徒さんたちの積極的な姿に、主催者の私たちも勇気づけられました。
また、この発表会でユニセフの活動を始めて知った生徒さんたちもあり、これからの参加を期待しました。
後半は、
元UNICEF東京事務所広報官 澤 良世氏による講演
「持続可能な開発(SDGs)ってなあに」
2015年に国連総会で採択され、今後2030年まで15年間に国際社会が取り組むべき17の目標、
だれも取り残されない、だれもが尊厳を守られる「持続可能な開発目標」について、
お話を伺いました。
その後、参加者から熱心な質疑がありました。
高校生、先生方など50人の参加がありました。
年次総会・講演会
日時:2018年2月19日(月)
10:00~11:00 総会
11:00~12:15 講演会
会場:くまもと県民交流館パレア9F 会議室1
<総会>
熊本県下の賛助会員や理事の出席のもと、県協会の年次総会を開催しました。
総会に先立ち、「生活協同組合くまもと」より募金の贈呈がありました。
また、昨年設立25周年を迎え作成したDVD「25年の歩み」を皆さんに見ていただきました。
<講演会>
総会終了後の講演会は、昨夏熊本で開催された全国中体連で「チームユニセフ」とのタイアップを担当された
学校事業部の高円承子氏を迎え、「スポーツと子どもの権利についてお話をしていただきました。
子どもたちの置かれている環境や、民族、貧富の違いがあっても、スポーツを通してチームプレイをすることで
ひとつになれる。スポーツは子どもの命と人権を守ることができる、とお話しされました。
中学校校長先生や教育関係の方々が多数参加され、熱心に拝聴されていました。
100人の参加者でした。
演題: 「スポーツと子どもの権利」
講師: 高円 承子 氏 (公財)日本ユニセフ協会 学校事業部
第6回子どもの命と権利を守る活動推進協議会シンポジウム参加
ネット社会にひそむ闇から子どもを守るために
~あなたは子どもの声が聞こえていますか~
日時:2018年2月19日(月)14:00~16:30
会場:くまもと県民交流館パレア ホール
・第一部 「座間事件から見えてくるもの」
有田 和令 氏 (テレビ熊本 報道部記者)
・第二部 ワークショップ
「ネット社会に生きる子どもたちから大人への宿題」~相談される大人になるには~
田中 慎一朗 氏 (熊本市立三和中学校教諭)
・パネルトーク
コーディネーター:吉村 郁也 氏(子どもの命と権利を守る活動推進協議会副会長)
パネリスト: 有田 和令 氏、 田中 慎一朗 氏、 岩下 憲一郎 氏(熊本県警察本部少年課)
小野泰輔 熊本県副知事、村田達哉熊本県警察本部長のご挨拶のあと、
報道記者の立場から有田氏に、学校現場から田中氏に、ネット社会に生きる子どもたちの現状をお話いただきました。
「相談される大人になるには」のパネルトークの後、
大林由紀さんの歌と演奏、最後に家入 淳 熊本市PTA協議会会長による大会宣言がありました。
参加者は250人でした。