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活動報告

活動報告2022年度

2022年3月28日 活動報告

熊本県ユニセフ協会30周年記念「講演会・シンポジウム」を開催しました!

日時:2022年12月9日(金) 13:30〜16:15

会場:熊本県立劇場コンサートホール

参加者: 高校生1600名 一般16名 オンライン参加46名

熊本県ユニセフ協会創立30周年記念となる「講演会・シンポジウム」を開催しました。開会式では、蒲島知事よりビデオメッセージを頂き、基調講演に高須幸雄氏(国連事務総長特別顧問・日本ユニセフ協会副会長)をお招きし、『SDGsの視点から世界の中の日本・熊本を考える』と題してご講演頂きました。その後、県下の高校生からなるユニセフ熊本SDGs実行委員会の代表者と行政・企業からもご参加頂きシンポジウムを行い、質疑応答では会場参加した高校生から多くの質問があり、活発な意見交換の場を持つことができ、シンポジウムを終えました。(会場で返答できなかった質問についてはこちらをご覧ください➡︎「講演会・シンポジウムの質問について」)

蒲島知事からのビデオメッセージ:「熊本はSDGsに対する意識が、日本一高く、世代を担う高校生のパワーが必要であり、期待している」とエールを送って頂きました。
基調講演 高須幸雄氏

基調講演では、「今の日本の現状は、熊本の現状は、地球、世界はどうかについてしっかり知っておくべきだと思う。 SDGs 目標 17 の中で何を目標にするか、2030 年までに何を達成させるかを考えることが大切である。 環境を包括的に捉え全ての人の命、尊厳を守ることが SDGs に繋がる。誇りを持つ、自信を持つことが大切。 調べたこと、学んだことを考え、それを発表し、自分の周りの人に伝える この行動をして欲しい。一人ひとり能力を持っているのだから行動することで周りも変わる。命・生活・尊厳に対して今日のことが考えるきっかけになれば嬉しい。」と力強い講演をして頂き、新しい視点からSDGsを考えるきっかけとなりました。

シンポジウムでは、ユニセフ熊本SDGs実行委員が『温暖化』『住みやすいまちづくり』『ジェンダー』『私たちが考える幸福度』と4つのグループに分かれ、見学に行き学んできたこと、自ら調べ学習したこと、アンケートを取り考察した事など、9月からそれぞれ活動してきた学習のまとめを代表者が発表し、熊本市政策企画課から「SDGs の達成に向けた熊本市の取り組み」についてお話し頂き、企業からは、2010年から取り組んでいる、廃食油からディーゼル燃料にする「バイオエネルギーの活動」を星子桜文氏にお話し頂きました。

また、発表者からは、すぐに始められる具体的な対策や、自分の考えや意識を見直す提案があり、視点を変えるだけで、視野が広がっていくとを学びました。ぜひ、このシンポジウムで「感じた事」「学んだ事」を自分の周りにいる家族や友達に伝えていって欲しいと思います。

「講演会・シンポジウム」詳細は⬇︎下記の『熊本県ユニセフ協会創立30周年記念「講演会・シンポジウム」詳細』よりご覧ください。

壇上のシンポジスト
行政から熊本市政策企画課・企業から星子桜文氏
「温暖化」グループ シンポジスト
「ジェンダー」グループ シンポジスト
「私たちの考える幸福度」グループ シンポジスト
「住みやすい街づくり」グループ シンポジスト

 

会場の様子
ニュースで放映(RKKゲツキン内)

〜高須幸雄講演会・ユニセフ熊本SDGs実行委員会シンポジウムに向けて〜第4回実行委員会を開催しました!

第4回ユニセフ熊本SDGs実行委員会

日時:2022年11月12日(土) 14:00〜16:00

会場:熊本県ユニセフ協会事務局及びオンライン(zoom)

参加人数:21名(高校生)

第4回実行委員会は12月9日(金)に開催する熊本県ユニセフ協会30周年記念「公演会・シンポジウム」で講師をしてくださる高須幸雄氏の講話と意見交換会をオンラインで開催しました。

まず初めに『温暖化』『リサイクル』『住みやすい街』『ジェンダー』『幸福度』の5つのグループからシンポジウムに向け活動をしている現状報告をし、その後、高須幸雄氏から講話を頂き、講話を聴いてそれぞれのグループでシンポジウムに向けた今後の活動のあり方など意見交換を行いました。

高須幸雄氏の講話では、一人一人のSDGsでは足りない、一つ一つの地域を考える(地元)問題点について何がいけないのか?活動している人の声を聞く!自分に何が出来るか考える!というお話しを聴き、またグループ学習のまとめ方として①知る(課題について学んだこと、調べたことを知る)②選ぶ(何を中心にやっていくかを選ぶ)③考える(調べたことを自分の頭で考え自分の言葉にする)④説明する(他の人に分かりやすく理解してもらえるように説得力を身につける)⑤行動する(発表しておしまいではいけない!どんな小さなことでもやるべきことを見つけたら行動するというお話しをお聞きしました。

その講話を聴いて、今後どう取り組んでいったら良いか、高須氏と生徒で活発な意見交換を行い、これからの活動に向け、さらに力が入った実行委員会となりました。

シンポジウムまで残り1ヶ月です。各グループで積極的に活動し、当日はしっかりと自分達たちが『調べ』『考え』てきた事を『説明』して会場にいる同世代の仲間たちと一緒に『行動』できるよう進めていきたいと思います。(実行委員会の詳細は下記をご覧ください⬇︎)

 

オンライン配信の様子
実行委員会の様子
事務局でオンラインで話しを聞く生徒たち
資料を見ながら準備
高須氏との意見交換
事務局に集まった実行委員

〜高須幸雄講演会・ユニセフ熊本SDGs実行委員会シンポジウムに向けて〜第2回実行委員会を開催しました!

第2回ユニセフ熊本SDGs実行委員会

日時:2022年10月1日(土) 14:00〜16:00

会場:熊本県ユニセフ協会事務局およびオンライン(Zoom)

参加者:22名(高校生・大学生)

第2回目の実行委員会は第1回目の実行委員会で、世良副会長の講話を聞いて、自分の身近なSDGsの課題や興味のあるSDGs17の項目について考えてきた意見を中心に意見交換をしました。

参加してくれた生徒の皆さん、学生の皆さんから、学校の授業で学んだことの延長で調べてみたいことや自分の身近な事から考えて思った疑問など、多くの発言がありました。意見交換のまとめでは出された意見をグループ分けし、環境を主として①温暖化②住みやすい街③リサイクル④ジェンダーの4つにまとめました。また、ユニセフ事務局の運営委員からも、企業訪問の提案などがあり、シンポジウムに向けて大きな一歩を踏み出すことが出来ました。(意見交換の詳細は下記をご覧下さい↓)

第3回ユニセフ熊本SDGs実行委員会【2022年10月22日(土)15:30〜】では今回グループ分けした①温暖化②住みやすい街③リサイクル④ジェンダーの4つのグループにそれぞれ分かれて、話し合いを進めていきたいと思います。

第3回実行委員会からの参加も大歓迎です‼︎【第3回実行委員会の参加申し込みは10月17日(月)開始】地球を守るために、一緒に考え活動していきましょう。

 

第2回実行委員会の意見交換図式化

〜高須幸雄講演会・ユニセフ熊本SDGs実行委員会シンポジウムに向けて〜第1回実行委員会を開催しました!

第1回ユニセフ熊本SDGs実行委員会

日時:2022年9月10日(土) 15:30〜17:00

会場:熊本県ユニセフ協会事務局およびオンライン(Zoom)

参加人数:35名(高校生・大学生)

ユニセフ熊本SDGs実行委員会は、前実行委員長のスミス新菜(第一高校3年)さんからバトンを受け取った金光厘奈さん(ルーテル学院高校2年)が新実行委員長として、12月に開催される講演会・シンポジウムに向けて、新たに実行委員会をスタートしました。

第1回目となる実行委員会は、『「SDGsとユニセフについて」〜SDGs成立までの経緯、SDGsが目指していること〜』と題して熊本県ユニセフ協会世良副会長の講話をお聞きしました。(講話の詳しい内容は下記をご覧下さい↓)

また、保田事務局長より12月の講演会・シンポジウムに向けて、人間が安心して住み続けられる地球をつくっていかなければならない。高校生の中からシンポジストとして暮らしの中から問題点を見出して意見交換する場を設けている。「SDGsと日本」は生活と照らし合わせた進捗状況が調べてあるデータで熊本県は地震の後の地域の連携が良くなされていたと評価されている。熊本県、熊本市の行政の代表とSDGsを推進している1000社の企業の中からの代表でシンポジウムを進めていきたい 。こういう機会に発表できることはなかなかないので是非頑張ってほしい!とお話しがありました。

最後に新実行委員会執行部の役割を決めて終了しました。

世良副会長の講話
講話の様子
事務局参加の生徒さんの様子
オンライン配信の様子

第6回「アフリカの子どもの日」実行委員会を開催しました!

2022年6月25日(土)14:00から、熊本市国際交流会館にて、第6回「アフリカの子どもの日」実行委員会を開催しました。この日は、靴下まで濡れてしまう急な大雨が降ったにもかかわらず、各パネルディスカッション講師の先生方と意見交換、打ち合わせをするために20名の高校生が集まってくれました。

実行委員会の最後には、高校時代に「アフリカの子どもの日」に参加していて、現在は外務省に勤務されている古閑飛鳥さんが激励に来てくれ、「アフリカの子どもの日」での出会いが今の仕事に向かう原点になった話しや高校生に大きなエールを送ってくれ「アフリカの子どもの日」の成功を応援して頂きました。

古閑飛鳥さん
古閑飛鳥さんの話しを真剣に聞く生徒たち

【第6回「アフリカの子どもの日」実行委員会パネルディスカッショングループの経過報告・話し合いの内容】

①「ルワンダに学ぶ、アフリカに学ぶ」高倍宣義氏(オンラインにて参加)・和崎春日氏
アフリカから学ぶことは沢山ある。
1977~2004の間、6ヶ国それぞれに勤務された高倍大使がアフリカで見た民族や宗教の違いによる対立や紛争の話を通してアフリカを知ること。和崎先生が掲げているアフリカ伝統の知恵はSDGsの環境論の先達・先生であることを学ぶことが大切である。その内容を分科会でしっかりやっていきたい。

(話し合いの内容) 高倍大使は2004年まで現地での生活だったが、買い物に行くにも車の番をするにも警備員がついていたくらい日常に危険な場面があったそうだ。
和崎先生はアフリカの民俗学を学ばれていてアフリカのここが問題点というところを掘り下げて皆で話し合いたいそうだ。アフリカのマイナスイメージばかりが強調されるのはうんざりで、危険もあるし紛争も多いが学べるところは沢山あるので、色んな目線でしっかり知ることが大切と言われた。

経過報告を受ける生徒たち
オンラインで講師と意見交換をする様子

②-1「環境」井芹道一氏(ご本人より説明)
サブテーマとして「環境汚染と健康被害」なしには「高度経済成長」は出来ないのか?日本から提案出来ることは何か?を上げている。
4つの公害病で学んだことをアフリカに伝えなければならない。
50年の間に水俣と同じようなことを経験しないように、同じ過ちを繰り返さないように学んでいきたい。
前回の留学生で廃棄物の勉強をしている学生がいた。鉱山の勉強をしている学生もいた。金の採掘には水銀を使うことや、環境廃棄物と子どもたちの喘息、健康被害の実態を調べて皆で防いでいきたい。

(話し合いの内容) アフリカと水俣の状況をパワーポイントを使って見せたい。水俣条約について、公害の原因である水銀について、公害病を起こさないために何をアフリカに伝えるべきか。環境汚染と健康被害なしに高度成長は出来ないのかについて皆で考えたい。

講師と資料を見ながら意見交換を行う様子
話し合いの内容を報告する生徒

②-2「教育」永遠瑠マリールイズ氏
日本では学生は勉強するのは当たり前と思っているがアフリカではそうではない。マリーさんはルワンダの内戦で難民キャンプでの生活を体験しそこで教育の大切さ、有難さを実感した。
「アフリカの子どもの日」では日本の教育制度と教育についての思いを伝えたいし、高校生の考えを聞きたい。

(話し合いの内容) ルワンダではSDGsに向けた教育に力を入れていて、マイフォークを持ち歩くことなどが浸透している。
裕福な暮らしをしている地域の反対側は貧困の暮らしがあるというように、隣り合わせの格差がひどい!マリーさんの小学校時代は、学費を払っていない子どもは学校から追い出されたそうだ。そんな体験から子どもたちのために教師になって、男子も女子も、貧富の差なく平等に教えたいという気持ちから活動を始めて学校を作ったそうだ。日本は多くの男性が活躍しているが、女性も色んな面で男性と同じように活躍する場を持って欲しい。

講師からのコメントを通訳してもらい共有している様子
フィリピンからオンラインで参加の生徒と意見交換

③「紛争、貧困」大津司郎氏(オンラインにて参加)
大津氏は紛争地での取材に行って活動されている。
徳永氏はエイズ孤児の治療と生活支援をしていたが紛争になってインフラがだめになった。毎日、ロシアとウクライナの戦争についてニュースで流れているが、ミャンマーやシリアや他の国でも紛争があって多くの命が失われている。ウクライナだけではなく他の国のことも命はどこでも平等だと
いうことを考えていきたい。正しいニュースや生のニュースをしっかり見極めて知っていくことが大切。

(話し合いの内容) 「アフリカの中には人間と時代と世界のあらゆる問題が凝縮している!」と言われた。
今のメディアはロシア、ウクライナだけ注目してニュースを流すが、アフリカの現状をもっと知って欲しい。
アフリカの人々は紛争が絶えなくてネガティブなのかなと思ったが、ポジティブな考えを持っている人が多いことが分かった。
アフリカの人は楽天的で自殺が少ないと聞いていたが、そんなことはなくて、ケニアの農村地域は若者の仕事が無くてどうしようもなくて、苦悩から若者の自殺が多いそうだ。
学校でも、新聞メディアでも、そういった現状を教えてくれないので、自分たちで調べて知ることをしなければならないと思った。

オンラインで講師と意見交換
話し合いの報告をする様子

第5回「アフリカの子どもの日」実行委員会を開催しました!

2022年6月18日(土)14:00〜より、熊本市YMCA学院で第5回「アフリカの子どもの日」実行委員会を開催しました。

今回は九州大学にいるアフリカの留学生7名に参加して頂き、高校生と共に各パネルディスカッショングループに分かれて意見交換を行いました。頑張って英語での意見交換を挑戦する学生、また通訳を介して思いを伝える学生など、それぞれに充実した時間を過ごしました。

アフリカの留学生(ボツワナ・チュニジア・ジンバブエ・ルワンダ・モーリシャス・ガーナ・ケニア)

【①パネルディスカッション「ルワンダに学ぶ、アフリカに学ぶ」】

ルワンダは第1次世界大戦後ベルギーの統治下になり、フツ族とツチ族の部族の戦いになり内乱状態へ発展した。部族の怨念をどう乗り越えて、優和して、構築していくか!言葉も宗教も同じ民族の戦いをどうやって乗り越えていくか!こういった問題を一緒に考えていきたい。

(高校生)ルワンダの女性は政治に積極的なのに、なぜ日本の女性は教育もしっかり受けてるのに政治に参加しないのかについて学習したい。
ルワンダではジェノサイドが起こって部族の殺戮が行われ男性だけ中心に殺していったということではないそうだ。しかし生き残った女性が国を動かしていくしかなかったと思う。
(留学生)高校生と話せて良かった。日本で難民のボランティアをしたいと思っている。日本は政治家になる女性が少ないがあきらめないで夢を持って政治や色んな事に挑戦してほしい。

【②-1パネルディスカッション「環境」】

講師:井芹道一氏
主に環境問題についての取材を続けてきた。
今回のメインテーマは「SDGsが繋ぐ水俣とアフリカ」
アフリカは貧しい国のイメージだが今ではとても発展している。この現象は60年前の日本の発展に似ている。この発展の陰には色んな公害病が起こる可能性を秘めていて、人々の健康を犠牲にしてでも発展することは良いことなのか?お互いの国を良く知る!役に立つにはどうすれば良いのか!等を考えていきたい。

(高校生)四大公害病のこと、アフリカの水銀汚染について知ることができて良かった。もっときちんと調べてこの機会に学ぼうと思う。
(留学生)中国とか多くの国がアフリカに投資して産業は発達しているが様々な公害が起こっている。アフリカの発展は良いことだがそれに伴う環境破壊、健康被害を考えなければならない。
そのリスクを払ってでも発展したいのか?日本からアフリカに何を期待するのか?について話し合いたい。

②-1パネルディスカッション「環境」でのグループワーク

【②-2パネルディスカッション「教育」】

日本の女性は高等教育を受けているのになぜ政治に関わる人数が少ないのか?ルワンダは多くの女性が関わっている。ルワンダはツチ族,フツ族の戦いで男子がいない状態があり女性の力が必要だった。女性が議員になったら、女性の立場での政治を動かすことができる。参加することが大切である。
マリー氏の「空を見上げて」という本を用意しているので興味がある人は借りて読んで欲しい。アフリカの中の教育が良く分かると思う。今の現状が分かる。

(高校生)自分たちが受けている教育を当たり前のように考えているが日本と違う教育制度、実態をしっかり知って違いを考えたい。ジェンダーによって教育を受けるパーセンテージが違うことなど留学生とコミュニケーションを取りながら学びたい。
(留学生)世界中の教育の現場を知りたい。そして教育に関わりたいと思う。どんな環境の中で教育が行われているか、寮生活での教育、ジェンダー教育についても話し合いたい。

②-2「パネルディスカッション「教育」の集合写真

【③パネルディスカッション「紛争・貧困」】

大津氏はタンザニアで農業指導後アフリカの紛争地域、ゲリラ地域、刑務所等に潜入取材するなど草分け的なジャーナリスト。
徳永氏は助産師であり中央アフリカ共和国でエイズ孤児救済活動を行っていた。
大津氏は紛争が起こっているところに行って取材する。徳永氏は紛争が起こっている場所で仕事をするという違った立場で活動されてきた。                      
中央アフリカのインフラはパーフェクトなものだったのに内戦ごとにどんどん悪化し失われていった。
人類は戦争という同じ過ちを繰り返している。
自分の国、家族、命をどうやって守るかをこの機会に高校生に考えて欲しい。本当の貧困、本当の紛争、本当の難民の実態を知ってほしい。
アフリカ人に常々貧乏に慣れてはいけない!インフラがないことに慣れてはいけない!少しでも生活を良くする努力をしてほしいと言ってきた。
大津氏は日本の情報はほとんど本質は伝えていない、色んな情報が出ている中で本当に正しい生の情報を知ることの大切さを高校生に考えてほしい、熊本県ユニセフ協会のこのイベントは他ではやっていない、とても貴重な大切な機会だから多くの高校生が参加して皆で考えてほしい、と言われた。

(高校生)ケニアでは45~52くらいの原語があり部族の紛争が絶えないそうだ。自分の家畜が他の土地に行ってその所有についての争い、土地の争い等、貧困から紛争が起こる。そして飢餓に繋がる。解決策として①そのコミュニティのリーダー同士が話し合いをして決める。②地域同士で協議する。③警察・政府等が間に入り川や土地の境界線で決めていく。きちんとした法律がないから問題点がある。
(留学生)問題がないところに紛争は起こらない。いつも女性と母親、子どもが犠牲になってる。ピースメーカーは女性だ!男性が母の言葉を真剣に聞いてそれに従えば平和になる。世界平和に繋がる!争いを取るか、ピースを取るかの問題だ!

第5回「アフリカの子どもの日」実行委員会に参加の留学生と高校生

第2回「アフリカの子どもの日」実行委員会を開催しました

日時:2022年5月9日(月) 15:00~
会場:ユニセフ事務局およびオンライン(zoom)
参加者:高校生18名(zoom14名)

GW明けの平日の開催となったため、残念ながら少ない参加人数ではありましたが、第1回「アフリカの子どもの日」実行委員会で上映した『遠い夜明け』を視聴してくれた生徒さん一人、一人が『アフリカについて知ろう!』という意識を持ってくれたことを感じた実行委員会となりました。

第1回実行委員会に参加して『遠い夜明け』を視聴した八代高校3年のNさんは視聴後、映画を見てよく分からない部分があり「何でこんなひどいことをするんだろう!」と衝撃を受け、アパルトヘイトについて調べ、その内容を参加者の前で発表してくれました。

【八代高校3年 Nさんの発表】
アパルトヘイトのきっかけは、アフリカにオランダの移民が住むようになり、イギリス人との戦いになったのが発端。白人政府の元で黒人を差別することが法律化されていて、異国民の結婚禁止、住む場所もトイレ、公園も隔離する政策が取られた。守らなければ逮捕された。
南アフリカ政府の政策を国際社会は反対しており、ソウェトで原語教育を望むデモに軍隊が発砲した悲劇を忘れないことから「アフリカの子どもの日」が制定された。
ネルソン・マンデラはアパルトヘイト撤廃を訴え続け黒人初大統領になった人で、国連総会で人権が改善された。

また、Nさんは、調べ学習・『遠い夜明け』の視聴を通して、「白人が偉いと勝手に優劣をつけられて支配されるのはおかしいし、黒人は何も悪いことをしていないのに巻き込まれて財産も土地も失った」「白人は自分たちの利益や願望だけで動いている気がする。周りをきちんと見れていないのだと思う」(自分にもそういうところがある)「こういうことは現代社会に起きてほしくないだから、自分のこととして考えることが大切だと思う」と感想も述べてくれました。

事務局参加してくれた国府高校の生徒さんもNさんの発表を聞き「映画で学ぶことが沢山あった。アフリカの理解を深めるためにしっかり勉強したい」と意見があり、授業が終わり途中参加(zoom)の第一高校の生徒さんからは「アパルトヘイトは理不尽な政策だと思う」「ここに生まれたらこの人生と生まれた環境に左右される時代だったことが分かった」「SDGsに向き合うためには何となくではなく意義を考えて行動したい」という意見や「映画だけでは深い内容が分からないのでよく調べてみたいと思った」「感想が一人ひとり違うんだと思った。積極的に活動していきたい」など活発に発表してくれ、充実した実行委員会となりました。

これらの学習を通して「日本から見たアフリカと当事者の感覚を知りたい」「『アフリカの子どもの日』のイベントを通して確かめたい」という今後につながる課題提供もあり、知りたい!感じたい!と思ってくれた生徒の皆さんと実行委員会で共有しながら、それぞれが出来ることを積み重ねていきたいと思います。

この報告を見て、私も興味がある!何か始めたい!と思った方は、ぜひ「アフリカの子どもの日」実行委員会にご参加ください。第1回目から参加していなくても、参加出来る範囲、時間で大丈夫です。同じ世代の仲間と一緒に考えていきましょう!

事務局参加をしてくれた生徒の皆さん

第1回「アフリカの子どもの日」実行委員会

映画『遠い夜明け』上映会・感想、意見交換

日時:2022年4月23日(土) 14:00〜

会場:熊本市子ども文化会館ホール

参加人数:高校生60名 事務局10名

今年、「アフリカの子どもの日」in Kumamotoは30周年を迎えます。その記念すべき、第1回実行委員会を多くの生徒さんの参加で、2年ぶりとなる『遠い夜明け』の上映会を開催することができました。

この映画『遠い夜明け』は、「アフリカの子どもの日」の制定のきっかけとなったストーリーの映画です。南アフリカのアパルトヘイトがまだ廃止されていない1987年に上映され、南アフリカの白人編集者ドナルド・ウッズが黒人活動家のスティーヴ・ビコと出会い、黒人解放運動に共感し友人となりますが、ビコは投獄され獄中死してしまいます。ウッズは南アフリカの現状・彼の言葉を世界に知ってもらうため、本を出版したいと亡命を決意するという、アパルトヘイトを軸に人種差別、人権、そして友情を描いた映画です。

映画のワンシーン 白人編集者ドナルド・ウッズと黒人運動家スティーブ・ビコ
(画像:映画.com)

そして、映画のクライマックスには、「アフリカの子どもの日」(※1)の制定のきっかけとなったシーンが映し出されます。

2時間弱と長い映画でしたが、参加した生徒の皆さんは、しっかりと試聴してくれ、「自分とは違うからと言う理由で生活や命を奪ってはならない」「人間は生まれる人種も場所も選べない。だから人は生まれながらにして平等だと思う」など多くの感想をもらい、アフリカの歴史を知ってもらう良い機会になり、30回目を迎える「アフリカの子どもの日」の今後の学習への弾みとなりました。

※1「アフリカの子どもの日」とは1967年6月16日南アフリカのソウェトで児童や学生が母国語で教育を受ける権利を主張するデモ行進に、軍隊から無差別に銃撃を受けた悲しい出来事を忘れないためにアフリカ統一連合が制定しました。

会場の様子
真剣に視聴する生徒

熊本県ユニセフ協会では『遠い夜明け』のDVDの貸し出しもしています。ご興味を持たれた方、観てみたいと思われた方は、ぜひご連絡ください。

2022年度 協力活動発表会を開催しました

2022年3月12日(土)14:00~15:30
ハイブリッド形式zoom会議 ユニセフ事務局
実行委員長の塚本遥さんが進行役で、昨年度の活動報告をスライドショー、動画、PPを使って発表が
あり、その後、八代高校の募金活動報告、一年間の反省を含めた意見交換を行いました。
今年度の活動計画は、県協会が30周年を迎える記念事業として行われます。
また大使や留学生を招いての従来の形で「アフリカの子どもの日」を開催したいという思いから、その様子を収めたビデオを見て、高校生も企画から参加する計画で活動していくことが話し合われました。
12月にも講演会とシンポジウムが開催されます。
最後に役員の新旧交代式があり、塚本さんからスミスさんに実行委員長の役がバトンタッチされました。
 八代高校生の発表
 協力活動発表会の様子
 新旧実行委員長の交代式